幸村→幸 佐助→佐 にて省略してお贈り致します。
幸「ギャハハハハハッ!?」
佐「………………」
幸「ギャハハハ!! 違ッ! それは違うだろう?」
佐
「………………」幸「ぶっはッ!? いやいやいや! それはあり得ぬぞ!!」
佐
「………………」幸「あっはははははッ! だから違うだろうと言っておろうに?」
佐『
うるっせーなぁ……』
黙々と洗濯物にアイロンをかける佐助の目線は、チラチラと隣りで爆笑している幸村の姿を捉えている。
幸村の座っている近辺の畳には空の缶ビールが散乱しており、顔を真っ赤にしながら、テレビに向かって然しておもしろくもないコントにツッコミを入れている幸村のこの状況下を無言で物語っていた。
佐「旦那ー、うるさいよ。もう夜も遅いし近所迷惑だから少し静かに…………」
幸「
ぎゃははははははっっ!? お……おかしい~!! 苦しい~~~」
赤いトランクス一枚から伸びる足をバタつかせ、腹を抱えながら馬鹿笑いしている幸村には、当然佐助の声など届いているはずもなく、佐助の控え目に窘めた言葉は幸村の笑い声に虚しく掻き消されていた。
佐「
………………(怒)」幸「
がはははははははははははッ!!! バカだ! コイツバカだぁ!!」
佐「……………………ええぃ! この酔っ払いがあぁぁぁぁぁぁ!? バカはお前だ!!」幸「ぎゃああああああああああぁぁぁ!!?」ジュッ!という音と共に、佐助が手にしていたアイロンを幸村の太股に勢い任せに押し付ける。と同時に響き渡る幸村の叫び声によって、佐助ははっとしたように我に返る。
佐「だ……旦那!? 大丈…………プッ! アハハハハハハハハ!?」
心配して幸村を覗き込んだはずの佐助は、今度は手足をバタつかせてもがく幸村の情けない姿を見て、無遠慮に噴き出して笑いだしていた。
その日佐助の笑い声はいつまでも止む事はなかったとか――――。
翌日――――。
忙しく朝食の準備に取り掛かっている佐助のもとへ、フラフラと覚束ない足取りで顔を出す幸村。
幸「さぁすけぇ~」
犬だったら耳が垂れて尻尾も丸めていそうな情けない声音に、佐助は思わず溜息を漏らす。
佐「何……旦那? 朝っぱらから死にそうな顔して。オレ朝飯作るのに忙しいんだから、くだらない事だったら怒るからね」
幸村は昨夜と違わぬトランクス一枚のみを身に着けた己の太股を指差し、声よりも更に情けない表情で口を開く。
幸「拙者全く身に覚えのない三角の痕があって、心なしか痛いような気がするんだが、佐助何か分からぬか?」
佐『…………やべぇェェェ!!! 昨夜のアレだ(汗)』
幸村の太股には昨夜佐助が手にしていたアイロンの先の形、三角形の火傷痕がくっきりと残っていて、佐助は内心顔面蒼白で血も凍るような思いでそれを凝視する。
佐「さ……さぁ? 旦那、ホントに何も覚えてないの?」
幸「うむ。昨夜は少し飲みすぎた故、記憶が全く飛んでしまって……」
佐「と、とりあえず氷で冷やしとこうか?」
幸「ああ、悪いが頼む」
終わり?オチが全くありませんが、そりゃそうです。
ほぼ実話ですから。ネタ提供者のO様、使って良いって言ったからホントに使ってしまいましたよ~。説明の必要もないでしょうが、一応 O様=佐助 旦那さん=幸村 でした。
すみません……ゲームプレイしてないので、幸村と佐助の口調もよく分かってません。何でBASARAでこのネタかと言うと、何となくO様のお話を聞いていた時、倉澤の頭の中にはハッキリと幸佐の図で既にストーリーが展開されていたからです。
何故かBASARAは色んなCPを巡りに巡って、
幸佐中心に佐助受けが好きなもので(汗)
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