某国遺跡付近の村にて。
「お母さん、あっちの森にもまだ高価そうな物がいっぱいありそうだよ」
なかなかに利発そうな小さな男の子が、側にいる母を振り返りながら笑顔で指を差す。
「坊や……だめよ。その森も、ましてや遺跡の中なんて…………守り神様のお怒りに触れるわ。それに、この辺にはまだ内戦の名残でそこここに地雷が埋め尽くされてるんだから、無闇やたらに歩き回ってはいけません」
母親は幼い息子の視線に合わせ、屈みこみ真剣に諭していた。
「大丈夫だよ。それに少しでも何かお金になりそうな物があれば、明日のご飯の心配がなくなるんだよ?」
しかし、母親の説得も虚しく男の子は森の遺跡の中に向かって太陽のような笑みを浮かべながら走っていってしまった。
「坊や、そっちに行ってはダメ!! こっちに戻っていらっしゃい」
今一度男の子は母を安心させようと、後ろを振り返ろうとしたその瞬間、神の祟りか、はたまた人の成せる運命のいたずらか、小さな男の子の足元から眩しいばかりの閃光が母親の目に飛び込んできた。と、同時にあまりの激しさに何も聞こえなくなってしまう程の爆音に包まれて……。
「ぼッ……坊やー!!!!!!?」「……………………お母……さッ……ん…………」
くらいの勢いでリョマたんのアルバムCDを踏んでしまいました……。
まさかCDの地層が雪崩れてこんな所にまで侵出していたなんて。マジで足の踏み場ありません。
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